さて、JavaやOpenOffice.org、MySQLなどの製品を持っていたSun Microsystems、を買収したのは記憶に新しいと思う
つい半年前の話だ
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1001/28/news075.html
当時、IBMがSunの買収を画策していたのだが、決裂。最終的にはOracleがSunを買収した
だが、今はどうなっているのか?
正直、ひどい状況というのが現状だろう。
以下、Oracleに関する大きい事件のみを挙げる
4月9日、Javaの生みの親であるジェームズ・ゴスリング氏が退社
http://nighthacks.com/roller/jag/entry/time_to_move_on
なぜ退社したかは
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1009/27/news020.html
などにまとめられている。
現在、最も普及していると言われているJavaの生みの親がこのような理由で退社することになった時点で、Oracleの雲行きが怪しくなってくる。
だが、その後もOracleは暴走
8月12日、OracleがGoogleのAndroidに対して訴訟。Googleは「根拠のない訴え」
http://www.atmarkit.co.jp/news/201008/18/oracle.html
Javaの権利を手に入れたOracleはAndroidのDalvikVMに目をつけ、訴訟。当然、Googleは対抗。
巨大IT起業のOracleとGoogleの全面対決は避けられなさそうな状態になってしまった。
9月28日、つまり三日前、OpenOffice.orgコミュニティの一部が新組織「The Document Foundation」の設立を発表。Oracleから離脱
http://www.documentfoundation.org/
The Document FoundationはOracleに対してOpenOffice.orgのブランドを寄付するように要請。現状では応答がないので、「LibreOffice」として配布中である
http://www.rbbtoday.com/article/2010/09/29/70901.html
僕も、OOo(OpenOffice.org) JAの開発メンバーに入っていたがすぐに離脱、LibreOffice 日本語プロジェクトの立ち上げを協力しようと思う
正直、このへんでああ、もうだめだなあと思ったら、先程、さらなる追い打ちが来た
9月30日、ZFS開発者、ジェフ・ボンウィック氏、Oracleを去る
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/09/30/037/index.html
あちゃあ・・・・・・・・
まずいっすね。
どんどん元Sunの凄腕エンジニアが退社している。この状況で果たしてOracleに未来はあるのか?
そして、そうなったとき、Javaは?MySQLは?そして、今後のAndroid訴訟の行方は?
IT業界に不安要素をばらまき続けるOracle、さて、どうなるだろうか?
追記
これを見なおして、ブリリアントサービスの杉本さん( @yoshi_rr )の「技術者を搾取する会社は潰れる」という言葉を思い出す。
僕はこのままOracleが潰れる・・・まで行かなくても、これまでのような勢いはなくなるとおもう