は~、期末考察が大変でもうやんなっちゃうぜ・・・・!ヤバいwwテンション壊れてきたww
数学の復習が一通り終わったため、物理に移る前に少し記事を書こう。
タイトルどおりドコモ(に限らずあらゆる日本の携帯電話会社)のモデルチェンジに関する泣きたくなるような弊害。
今の日本の携帯電話会社は大抵半年に一回モデルチェンジ、つまり一年に二回もモデルチェンジを行う。言い換えれば携帯電話会社に携帯電話を提供しているパナソニック、日立、ソニーエリクソン、シャープ一等々のメーカーが年に二回も携帯電話を開発しなければならない。
しかし、携帯電話の開発には通常一年は最低でもかかる。もうこれはメーカーにとってたまったことではない。もし一年きっかりで計画から発売までかかるなら常に同時に二つの携帯電話の開発を行わなければならない。しかも実際には一年以上かかるのが大半だ。こんな状況では一つの携帯電話にかけられる開発費が押さえられ、質のよい携帯電話は絶対に生まれない。現に、日本の携帯電話メーカーはなにかと当て付けにセールスポイントを作りそれをあたかも革新的な技術のように見せかける。はっきり言って、それぞれのメーカーが持っている「技術立国ジャパン」の自慢の世界最高の技術が全く活かされていない。
これは今後携帯電話を世界中に売らなければならない日本にとって由々しき事態なのでは?しかも、開発者も期間がまともに貰えないし、第一、しばらくするとこちらが開発中にもかかわらず、同じ社内でさらに新しい携帯電話の開発が始まる。
これでは自分たちの技術が活かせない上に絶対に最新の作品であることはない。
こんな環境で開発意欲がわくのだろうか?
日本の「匠」の精神はどこに行った?
これではただ生きるためにしか開発する目的がないではないか。
そして、短期間、低コストでセールスポイントにすることが酷い。例えば「カメラの画質向上」「スタイリッシュなデザイン」・・・・とても単純、そしてデザインなんて大して変わってもないのに「革新的」、CMにジャニーズの売れっ子を起用してその携帯電話を使わせなにかと良いことを言わせ、適当にCM流せばOK。
いつから日本にこんな腐った業界が出来上がったんだ?これでは日本の携帯電話ユーザーが立派なまさに「技術立国ジャパン」の携帯電話を手にする日は永遠に訪れないではないか!
しかし、この「技術立国ジャパン」にも最近ヒビが入り始めている。IT化が進み、携帯電話を含む情報技術にとても日本は弱い。
なぜか?単純にいうと、ソフトウェアの良い人材が日本にはあまりいない。そして、いたとしてもマイクロソフト、Google等の米国のIT企業にとられてしまう。そもそも日本の企業がソフトウェアの人材を欲しがってるのかも疑問だが。
でも、日本にも世界に誇るソフトウェア開発業界がある。それは「ゲーム業界」だ!
世界でもゲーム機と言ったらこの2社が出てくるだろう。
「SCE」(Sony Computer Entertainment)と「任天堂」
SCEはハードウェア、ソフトウェア共に技術で世界を魅了し、任天堂は人と機械の対話をよりダイレクトにしてアイデアで世界を魅了している。さて、この2社、かなり正反対のアプローチで2社とも成功している。不景気の中でもここまでパワフルに動く企業も珍しいだろう。
2社とも携帯ゲーム機と家庭用ゲーム機の2路線を持っている。
まずはSCE。こちらはPlayStation(以下PS)シリーズを武器に世界と戦っている。携帯ゲーム機は任天堂ど比べて大分あとからの参戦となったが、すぐに任天堂と張り合っている。
SCEのゲーム機は時代の先端を行く高度なグラフィック、最高性能のコンピューターを使用したストレートに技術力で勝負をかけているようにも見える。しかし、特にPS3でのソフトウェア方面でのSCEの成功は計り知れない。初期のPS3はファームウェアが質がそこまでよくなく、バグが多かった。
しかし、SCEのPS3ファームウェア開発チームのたゆまない努力により、今では数万円の金額にもかかわらず、マルチAVに使えたり、インターネットを使えたり他にも様々な点でいろいろな機能が強化された。同じソニーグループの他の会社が嫉妬してしまうほどに強いのだ。もちろん、初期のPS3もインターネット経由でファームウェアをアップデートするだけで、あまり評価のよくなかった製品が世界最高の製品に変わるのだ。
元からPS3本体の性能がよかったのもあるが、それよりもその性能を最大限まで引き出すことが可能なファームウェアを開発したPS3ファームウェア開発チームの功績がとても大きい。今でも、そのハードウェアの性能をより活用できるようにファームウェアの開発は続く。
次にSCEの携帯ゲーム機はPSPシリーズ。この製品、出だしは圧倒的に対抗馬の任天堂の「NintendoDS」に押されていた。しかし、DSが頭打ちになり、PSPが2000、3000と進むに連れて、軽量化、低価格化を推し進めて今では大抵のユーザーが両方とも持っているというところまで来ている。しかし、PSP Goがなかなか売れないようだな・・・・。それどころか、最近ゲーム業界が表沙汰になることすらなくなった。大丈夫なのか・・・・?
とりあえず、PSPはSCEらしく、携帯ゲーム機とは思えないようなグラフィックで、携帯ゲーム機のインターフェースの制限をカバーしている。PSPにはかなり高性能なCPUが入っていますし、画質のよさもあり、より高度なグラフィックを用いた製品がよくリリースされています。
また、SCEもファームウェアアップデートを行うことが可能で、これまでもSkype対応、PlayStationStore対応などの様々なアップデートがなされてきた。
さて、SCEの対抗馬、任天堂。この会社を聞いてまず思い付くのが「マリオ」であろう。任天堂はマリオシリーズのゲームソフトを自ら売り出して膨大な利益をだしている。詳しい内訳は知らないがもしかしたらハードの利益よりも大きいんじゃないか・・・・。まあ、マリオシリーズはおいといて、任天堂は日本のゲーム機のパイオニア(先駆者)であり、ゲーム&ウォッチ(以下ゲームウォッチ)、ゲームボーイ、ファミコン(ファミリーコンピューター)など日本史に出てきてもおかしくない程の社会現象を引き起こしてきた。また、この会社の本社が京都にあるのも有名な話だ。
任天堂の家庭用ゲーム機はファミコンに始まりスーパーファミコン、Nintendo64、ゲームキューブ、そして最新の「Wii」。数々のゲーム機を出してきた歴史ある企業だけあって、どれも独特な機能や仕組み、デザインをしている。何せゲームウォッチが出たのが1980年、ファミコンが出たのが1983年と今から三十年も前か
らゲーム機を作り続けているのだ。
さて、それぞれ説明してたら時間がないため、最新Wiiの説明だけ行う。Wiiはリモコンを降ってゲームをすることが可能な変わったゲームで、他にもWiiFitではバランスボードと呼ばれる、上で動くことで操作可能な周辺機器を使う。これまでのゲーム機とは大きく異なったゲーム形態となっており、ゲームと触れ合ってない世代の人でもゲームができるように、「ゲーム人口」そのものを増やす目的があった。これは同時期に開発されたDSにも言えることで、DSではタッチペンでタッチパネルにタッチすることでゲームをすることが可能だ。また、無線機能もかなり立派なもので、独自の通信規格で安定した接続を行うことが出来る。もちろんWiiとDSの通信も可能だ。そして、DSiにはカメラが搭載され、タッチパネルをいかした写真で遊ぶ機能がついている。そして、ニンテンドーDSストアでインターネットからソフトを購入することが可能になった。WiiもDSiもファームウェアのアップデートが可能で、これまでのアッ
プデートでも、ニンテンドーDSストア対応や機能強化、バグ修正など数々のアップデートがなされてきた。
2社ともゲーム販売後もファームウェアアップデートで、いちいち本体を買い換えなくても新しい機能を使用可能にすることが可能にしている。ゲーム業界ではゲームソフトだけでなく、ファームウェアの開発でも躍進を見せている。
ところが携帯電話業界はどうか?発売後、商品寿命がたった半年の製品にソフトウェアアップデートでまともな機能強化をするはずもなく、発売したら切り捨て。また新しい製品を出す。しかも、携帯電話の基本ソフト(以下OS)にはほとんど変化がなく、いつまでも十年前の技術にすがり付いている。
携帯電話を買えばメーカーのまともなサポートもすぐに切れ、使えるのにもし新しい機能が使いたければ買い換えを余儀なくさせられる。そして、買い換えたはいいが、OSに変化がないため、単に「機能が付いた」だけ。しかも、OSが古いままなのに無理に機能をつめたせいで動きが遅い。
しかし、そんな腐りきった日本の携帯電話業界を救う・・・・いや、脅かす製品が入ってきた。米国生まれのスマートフォンだ。彼らは最新のソフトウェア技術を投入し、はっきり言って日本の携帯電話に劣る性能の携帯電話で日本の携帯電話を圧倒する機能、スピード、使いやすさ、価格を実現した。はっきり言って危ない状況だ。今はそもそもスマートフォン自体の認知度が低く、わからない人が大抵だからいい。しかし、万一広く意味や実力が知れわたると・・・・携帯電話メーカーは撤退を余儀なくさせられる。スマートフォンは購入後もソフトウェアアップデートで機能強化が行われるのが大半であり、いま、世界中での販売台数がけた違いに多いアップルコンピューターのiPhoneは数百万台単位での売上を記録していて、まだなお延び続けている。スマートフォンに関する詳しい説明は今回は割愛させていただくが、いまの日本の携帯電話業界は脅威にさらされている。もし、この事をメーカーが認識していない、もしくは過小評価しているならばそれまでだ。ただ市場から消え去るのみ。
経営側も保守に走りたくなる気持ちも分かるが、高度成長期の変化なくして発展なしの機運も忘れないで欲しい。