太平洋の向こう側にはロマンが・・・・ありませんが、太平洋の向こう側の国、スペインで世界最大規模のボットネットを構築したとして三人逮捕された。なんと1300万台以上のコンピューターをボットネットに取り込んだらしく、主に米国の有名企業を中心に被害が出た模様だ。このボットネットに取り込まれたコンピューターからオンラインバンキングで使ったクレジットカード情報や、SNSのアカウント情報などを盗み、それを売っていたようだ。盗まれた情報による被害額は不明だが、ウイルスを取り除くだけで数十兆円のコストがかかると指摘されている。
この三人のクラッカーはボット呼ばれる不正に遠隔操作を行うプログラムを埋め込み、情報を盗みさらにそれを売ったため、かなりの被害になったのではと思う。どのような経緯で発覚したかは分からないが、このような悪事を暴いたハッカーは称賛されるべきだ。
IT化がすすみ、同じ攻撃でも、被害額がどんどん増していく。今回の攻撃のレベルが分からないからなんとも言えないが、米国の有名企業に入るぐらいなら、自社の情報機器にしっかりとしたセキュリティをかける必要があるのではないか?ウイルス対策ソフトはあくまでも既知のウイルスにしか対応しない。そもそもクラッカーが侵入不可能なセキュリティの構築をする必要がある。企業に限らず、IT化よりも早く鉄壁のセキュリティの構築に関する技術を全世界のIT技術者が開発、導入するのが今のIT業界の急務だと思う。